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私は、ただ一人地に足つけて立ち尽くす。
強すぎる風が私の感覚を奪っていく。 そして、遥か青の頃を思い出した。 微睡みの意識の中、 私の耳に届くのはただ、 風。 ゴォゴォと ただひたすらに風を切る音。 激しい叫びのようで 悲痛な泣き声のようで。 だけどどんなに考えを巡らせても ただひたすらに 壮大な青の 思いのひとかけらにしか過ぎなくて。 通り過ぎていく その一瞬一瞬が 訴えることばすら ああ、私には 捉えられない。 きっとこの思いすら 青の一瞬にしか過ぎなくて 誰にも捉えられなくて。 だれにもしられぬまま いつのまにかまどろみにおちて おおきなあおのいちぶに なっていくのだろうか。 一筋の涙が 風を受けて頬を冷たくした。 晴れすぎた、風の強い昼下がり。 PR この記事にコメントする
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